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できるナビホーム> 子どものインフルエンザを予防するコツは?> インフルエンザ感染予防策 大きな柱は3つ!

プロのコツ

子どものインフルエンザを予防するコツは?のレシピ

インフルエンザ感染予防策 大きな柱は3つ!

投稿者:
野田絵理さん(小児科医)
公開日:
2013.11.05
最終更新日:
2013.11.07
インフルエンザ感染予防策 大きな柱は3つ!
 毎年冬に流行するインフルエンザ。
 突然の高熱や合併症で苦しむわが子を目の当たりにするのはつらいものです。またお仕事をされている保護者の方は、子どもの病状に加えて、休業のことなど心配もつきません。
 何とか予防したいですね。
できた年齢 ママ
できるまでの期間 1ヵ月

ステップ1

まず、インフルエンザの基礎知識をご紹介します。

●インフルエンザってどんな病気?
 主にインフルエンザウイルスAまたはB型が原因で起こる感染症。
 潜伏期は通常1~4日(平均2日)、発症間隔は3~4日、ウイルス排出のピークは発症から24~48時間。

●一般的な症状は?
 突然の高熱(発症から1~2日目)と同時に悪寒、頭痛、筋肉痛、倦怠感に始まり、次第に鼻水、咳、のどの痛みが現れます。嘔吐、下痢などの症状が出る場合もあります。通常は回復するまでほぼ一週間ほどです。

●合併症はあるの? 
呼吸器合併症:最も多いのが中耳炎で10~50%にみられます。肺炎は小児では2歳未満の乳幼児に多いです。
その他の合併症:熱性けいれん、異常言動、脳症、無菌性髄膜炎、筋炎など。

●どんな風に診断するの?
 近隣地域の流行状況と病気の症状、キットなどを使用し鼻からの吸引液や鼻咽頭のぬぐい液を採取して調べる迅速診断などをあわせた、総合的な判断を行います。

●治療 
 日本では現在5種類の抗インフルエンザ薬が使用されています。

ステップ2

 インフルエンザの感染予防策の大きな柱は3つです。

①感染症にかからないようにすること、
②感染をひろげないこと、
③感染症を早く終息させること。

 次のステップから、子どもの特徴やこれらの点をふまえた5つのポイントをまとめてみました。

ステップ3

①体内にウイルスを入れない

 インフルエンザの感染は、咳やくしゃみとともに放出されたウイルスを吸い込むことによっておこる「飛沫感染」と、ウイルスが付着したものを触れた後に目、鼻、口などに触れることで感染する「接触感染」があります。
 インフルエンザに限らず、予防の基本はウイルスを体内に入れないことです。ウイルスを体内に入れないためには、どうしたらいいのでしょう?
 冬にかぜが多くなるのは寒さのせいだけではありません。空気が乾燥していることが大きな原因です。のどや鼻の気道粘膜が異物を排除する働きも弱くなり、ウイルスがつきやすくなるのです。
 昔から予防法として、うがいが奨励されているのもその理由からです。今でもたいへん効果的な予防法です。外出先から帰ったらうがいと手洗いをしっかりおこないましょう。

ステップ4

②体調を整える

 ふだんから大人も子どもも睡眠や栄養を十分にとって、規則正しい生活をするように心がけてください。睡眠不足や疲れているときは、ウイルスの多い人ごみは避けるようにすることも大切です。
 また厚着の習慣は、体温調節の能力を低下させ抵抗力を弱めてしまいます。あまり着せすぎず、汗をかいたら1枚脱げる服装にして、気温の変化に皮膚や粘膜が順応できることが理想的です。

ステップ5

③ワクチン接種について

 予防のためのワクチン接種は有効な対策です。
日本では「インフルエンザHAワクチン」が任意接種として扱われています。これはA型2種類とB型の三つのウイルス抗原が入った混合ワクチンです。毎年起こるウイルスの抗原変異を分析して次のシーズンの流行を予測してウイルス株を決定しつくられます。
 気になるワクチンの効果についてですが、ワクチン接種後効果が出るまでは2週間(2回接種の場合は2回目から2週間)で、その免疫は約5ヶ月間有効です。
 ワクチンを接種した健康な成人がインフルエンザウイルスに遭遇した場合に70~90%の感染防止効果(インフルエンザ患者10人中7人はワクチンを接種していればかからなかったということ)があるという研究結果が出ています。年長児では成人と同じ位の効果が期待できます。
 年齢が上がれば上がるほどインフルエンザに感染する機会が増えて体の中にインフルエンザウイルスに対する免疫記憶(ウイルスの進入に対する免疫反応)が残っていくので、予防接種の効果をより得やすくなります。

ステップ6

③ワクチン接種について(つづき)
 
 しかし低年齢の子どもには、免疫をもっていないところに初めてワクチンで免疫をつけることになるため、残念ながらその効果は十分といえません。厚生労働省研究班による流行期の発熱を指標とした研究では、6歳未満に対するワクチンの有効率は20~30%という結果でした(※参考文献より)。
 たしかに乳幼児での効果は高くないものの、この3年間にわたる研究の中でそれぞれの年度で接種した子どもたちの発病者が減少していますので、ワクチン接種は意義あるものとわかります。
 また2011年から1回のワクチン投与量が、6ヶ月~3歳未満は0.25ml/回、3歳以上は0.5ml/回と増えました。この増量の効果についても、今後その研究成果が出されると思います。

ステップ7

④出席停止

 感染した子どもの出席停止は、本人の身体のためだけではなく、感染を拡大させないためにも必要な措置です。
 平成24年に一部改正された学校保健安全法施行規則では、出席停止期間を「発症後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」としています。抗ウイルス薬で解熱はしていても、ウイルス排出は発症後5~7日まで続くそうです。感染拡大のリスクを減らすためにも、解熱後の登園・登校の判断は、本人の回復状況や抗ウイルス薬の使用の有無などをふまえて、主治医と相談して判断してください。

ステップ8

⑤抗インフルエンザ薬による予防(接触後の発症予防)

 インフルエンザ患者に接触後、速やか(おおむね24時間以内)に抗インフルエンザ薬を使用することにより発症を予防することが可能です。
 国内では1歳以上の基礎疾患を持つ子どもや高齢者への接触後予防投与が一部認められています。しかし保険適応はなく、自費診療になります。また抗インフルエンザ薬の供給量が多くなるという問題点もあります。
 健康な子どもに一般的に行う必要はありませんが、重症化しやすい基礎疾患のあるお子さんや家族を対象とするのが望ましいでしょう。

できるコツ・ポイント

【インフルエンザの予防のコツ・まとめ】

●手洗い、うがいの習慣を。
●睡眠や栄養を十分にとり、生活リズムに気をつけて、服装で体温調節能力を鍛えよう。
●インフルエンザワクチンは有効だが、年齢によって免疫効果の違いがあることも知っておく必要あり。
●感染拡大を防ぐことが大切。解熱後の登園、登校は主治医に相談を。学校(学級)閉鎖の場合、無症状でも潜伏期間の可能性があるので外出は控えよう。

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(参考文献)
乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果に関する研究.平成12~14年度厚生労働科学研究(新興・再興感染症研究事業)報告書,主任研究者:神谷齋,加治正郎

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野田絵理

野田絵理さん

小児科医

プロフィール
小児科医師
医学博士 日本小児科学会専門医
広沢こどもクリニック勤務
2児の母

(経歴)
平成8年 杏林大学医学部卒業
平成8年~杏林大学附属病院小児科、
平成18年~公立昭和病院小児科、
平成27年~広沢こどもクリニックに勤務、現在に至る。

得意分野は未熟児、新生児。
地域の子供達が無事に成長することを願って診療しています。

(資格)
医学博士
日本小児科学会専門医
できるナビ監修にあたって
毎日の育児は楽しい、でも戸惑うことも多い、というのが実感です。
子どもを持つ親として、小児科医として、同世代のママ・パパ達の不安が少しでも解消し、楽しく育児できる様な情報をご紹介できたらと思っています。

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